平成28年06月の言葉

6月の言葉             「なんとかならせて頂く」
            
〜先代大場正範大人20年祭を迎えて〜
 6月、梅雨に入り、神徳碑、掲示板前の紫陽花が、様々な色の花を咲かせ、この季節にお国替えされた先代・大場正範先生のご温顔が浮かんでまいります。
 5日には、その先代の20年祭が執り行なわれますが、先代の教話の中に、「なんとかならせて頂く」というのがあります。亡くなる三ヶ月前に書かれたものですが、自らの一生をふり返り、山あり谷あり、雨あり風ありで事多かりし歳月、目白押しにいくつもの問題が起き、「進退ここにきわまる」「八方ふさがり」とも言える窮地に立たされたこともありました。顧みて「よくぞここまで」という思いがふつふつと湧いて来ると述懐しておられます。しかし、それが何とかなり、そこをどうにか脱し、不思議と道がついてここまで来させて頂いた、そうした体験を重ねて行く中で、何事が起ころうと「何とかなる」という思いを持つようになり、一つの信念のようになってそれを、「何とかなる主義」などと言っていたとの事。
 問題に直面する度、自分なりに全力で取り組んできた。しかし、よくよく考えれば、それだけで数々の難関をくぐり抜け得たとは思えない。そこには、測り知れぬ親神様のお力、お慮い、お導きまた多くの人のお支えがあっての事。そこに思いをいたすと、「何とかなる」は、正確には「何とかならせて頂く」と言うべき。
 ともあれここまでの多難の道を何とかならせて頂いて来たことに限りない喜びと感謝を捧げると共に残る人生においても、このこよなき体験をしかとふまえ、何とかならせて頂くとの信念をもって、いつでもどこでも何事にも神の中を神と共に歩んでまいりたいとひたすら願っている私です。と締めくくっておられます。私たち一人ひとり、この先代のご信心の姿勢を頂いておかげを蒙らせて頂きましょう!




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