５月の言葉　　　　　　　人間はすごい！〜「東北で良かった」に思う
　５月の新緑の候、教会の前の銀杏が勢いよく芽ぶき、その小さな若葉が、日一日と、大きく色濃くなっていく姿に、天地の親神様の、常に私達を生かそうとして下さる確かなお働きを感じます。
　先日、東日本大震災に関して今村復興大臣が、「被災したのがまだ東北の方だったからよかった」などと発言したことが問題となって辞任しました。東北出身の人にとってこのような心ない発言は腹立たしく、悲しかったでしょう。しかし、その暗澹たる気持を一掃してくれたのがツイッターに現れた「＃東北でよかった」です。今村氏の発言を逆手にとって東北の魅力を新たに伝えていこうとの思いの元に誕生し、美しい景色の写真や故郷自慢の投稿がたくさん寄せられているのです。あ〜、東北に生まれてよかったと。
　その中身は「日中も夜桜も弘前公園の桜は一日中楽しめます！」「東北に生まれ育って良かった。子供らに最高の泥遊びを体験させられてよかった」「東北の温泉の素晴らしさは言葉では語り尽くせない。」「宮城出身の私。東北でよかったの応援ツイートに涙」など…。これに写真をつけて、銀杏の並木道、まっ青な空と農道、菜の花畑、岩手の世界遺産・平泉など、東北の美しい風景が次々と投稿されました。もうこれは見事な思いの転換です。私たち人間は強い、たくましい、と実感しました。人間は神様のいとし子、限りない力と可能性を頂いているのです。
　「人が人を助けるのが人間」と教祖様はみ教え下さっています。神様はそのように願っておられます。
　５月１３日は天地金乃神大祭。改めて日々お守り頂いていることへの御礼を申し、親神様に喜んで頂く生き方を現していく一人一人にならせて頂きましょう。