１１月の言葉　　　　　　　　　　　　　　　　　　どろんこの神様
　１１月、秋を飛び越え冬の到来を思わせる今日この頃です。
　今年７月５日、九州北部豪雨により、多くの人々が被災しました。中でも被害がひどかった大分県日田の大鶴教会は先代大場先生亡き後、芝教会最初の修行生として来てくれた江田泉先生の実家です。江田先生は芝教会で一年の修行の後、御本部で御用をされ、結婚されて大鶴教会へ戻り、寝たきりの母上と高齢の父上の元で教会活動に専念されていました。そして、７月の突然の豪雨により、大鶴教会は床上２ｍの浸水被害を受け、母を背負い父の手を引き何とか二階に逃げ、救助されました。
　芝教会の代替わりの大変な時、一生懸命御用をしてくれた江田先生の力になればと、すぐに皆さんに呼びかけ、義援金を送らせて頂きました。それに対するお礼状にこう書いてありました。「教会は２ｍの水が引いた後に何十トンもの土砂が残り、一人ではどうにもできない状態でした。しかし、そんな中で『大丈夫』という想いが浮かび、被災した地域の方々にその事を言い続ける毎日が今日まで続いています。この『大丈夫』という想いは芝教会先代・大場正範先生の『どろんこの神様』というこのお道の神観を学ばせて頂いたことに由来していることに気づきました。一般の人にとっては水害に遭い何もかも流されて、神も仏もあるものかと思うほどの災害の中、天地の親神様は泥まみれになりながら『生きろ、生きてくれ』とあらゆる手段でお働き下さっていることが手に取るように感じる事ができました。」
　芝教会で学んだ神観で自分自身が助けられ、人々にも神様のみ思いを伝える事ができていると言って下さることがうれしく、一日も早い復興を祈らせて頂くばかりです。
　１２日は生神金光大神大祭です。このような大きな神様を世に出して下さった教祖生神金光大神様に感謝を込めてみ祭をお仕えさせて頂きましょう。